いまは難しそうに感じられても、毎日ちょっとずつ練習を積み重ねれば、必ずできるようになります。
トリルを上手に演奏できるよう、早速練習を始めてみませんか?
トリルを演奏するために必要なこととは?
練習を始める前の下準備として、トリルの演奏に必要なことを整理しておきましょう。
まず、動かしたい指が思った通りに反応できることが、トリルを演奏するために必須でしょう。
薬指と小指が動かしにくい、という人は結構いるのではないでしょうか。
普段の生活のなかで、あまり使うことのない薬指や小指は細かい動きができる筋肉が発達していないのです。
これらの指がスムーズに動かない場合は、夜寝る前の5分間やお風呂に入っている間などに、指を一本ずつ、何度も上下する練習をしてみてください。
少しずつ、スムーズに動くようになってくるはずです。
トリルの運指を覚えることも重要ですよね。
トリルでは、指を素早く動かすのを楽にする「替え指」という運指を使うことがあります。
この替え指も含め、トリルをするときの運指をまとめた運指表があります。
教則本や、ネット上に掲載されている運指表を、練習するときに手元に置いておくとよいでしょう。
いっぺんに全部覚える必要はありません。
何度も繰り返し練習する中で、一つずつ、覚えていきましょう。
トリルがかかっている音の基本となる音(親音)の響きが失われないことが重要です。
音楽の流れのなかで大切なのは、装飾部分ではなく、親音です。
この音が前後の音とつながることが重要なのです。
ですから、親音の音程や音色がしっかりと保ちながらトリルができるよう、意識して練習にのぞみましょう!
トリルの練習方法
準備が整ったところで、早速、練習をしてみましょう。
トリルの練習をするときは、音の粒を均等にそろえられるように意識しましょう。
練習を始める前に、「トリルをかける音にいくつ音を入れるか」を決めます。
例えば、1拍の中に6つ、というように。この6つの音の長さを均一に1拍の中に入れるのです。
練習の際は、メトロノームを使うことをオススメします。
始めは、ゆっくりとしたテンポで、一拍ずつトリルをかけてみましょう。
どの音も均等な長さで、滑らかに出せるようになったら、徐々にテンポをあげていきます。これを様々な音でできるように、練習していきます。
練習している中で、指が動かしにくいトリルがあったら、トリルの運指表を確認してみましょう。
今よりも楽にできるような替え指があるかもしれません。
指が動かしにくい理由はほかにもある?
それでも、どうしても指が動かしづらくてトリルができない・・・という場合は、楽器の持ち方を再点検してみましょう。
フルートの演奏で基本となるのは、まず何よりも「楽器を正しく持てているか」、という点です。
フルートは
- 左手ひとさし指の付け根
- 右手親指の関節のあたり
- あごの3点で支える
のが基本です。
ここでしっかりと支えられていないと、トリルをかけるときに楽器が不安定になってしまったり、指に変に力が入ってしまったりして、指が動かないことに繋がってしまいます。
持ち方を確認して、再度練習にチャレンジしてみてください!
まとめ
トリルの練習は、決して難しいものではありません。
日頃の練習の中に、少しずつ取り入れ、毎日練習を積み重ねていけば、難しいものも必ずできるようになります。
「好きな曲だけど難しそう」と思っていた曲へ一歩でも近づけるよう、ぜひチャレンジしてみましょう!
