ケースがなかったり、使えなくなったらどうなるのでしょう。
例えば、中古でフルートを購入した場合は、ケースが付属しないこともあります。
新品で購入した場合でも、経年劣化などで中のクッションが潰れたり、粉々になってしまうこともあります。
そんなとき、どのようにしてケースを入手したらよいのでしょうか。
ケースの重要性
フルートは組立てた頭部管、胴部管、足部管を分離してからケースに収めます。
このとき、ケースの内装の柔らかい布とクッションが、しっかりとそれぞれの管を固定してくれます。
蓋を閉じると、さらに上からもクッションがかぶせられるため、完全に固定された状態になるのです。
この状態が、楽器にとって重要な意味をもちます。
フルートを持ち運ぶ時に、ケースの中でカタカタと音がするようなら、楽器が固定されていない状態になっています。
ということは、中で楽器が揺れているということなのです。
フルートは繊細な楽器です。様々なパーツを組立ててできた、精密機器のようなもの。カタカタと揺れ続けると、ネジがゆるんだりして、楽器の調子が悪くなってしまったり、壊れてしまったり・・・と悪影響を及ぼす可能性もあるのです!
こうしたことを防止するため、ケースはフルートにとって大事なものなのです。
ケースだけの購入ってできる?
なんらかの理由で、ケースだけ買いたい、ということが出てくるかもしれません。
フルートのケースのみが欲しいときは、まずは、収納したい当の楽器を買ったお店に問い合わせてみるとよいでしょう。
インターネット上にも、フルートのケースを販売しているサイトは沢山ありますが、ケースはメーカー純正のものがおすすめです。
なぜなら、フルートはメーカーごと、機種ごとにそれぞれのパーツの長さやかたちが微妙に異なり、その形状に合わせてケースが作られているからなのです。
もし、純正品以外の、汎用品のケースを買うことを検討しているなら、そのケースが自分の楽器に合ったものなのかどうかを必ず調べましょう。
ネット上の販売サイトでのお買い物をする場合は、お店に問い合わせる等してからの購入をおすすめします!
ケースを購入するときの注意点とは?
さて、ケースを購入するときの注意点をまとめてみましょう。
メーカー純正品を購入するとき
一番のオススメである、メーカー純正品。
購入する場合は、収納したいフルートを購入した楽器店、または、メーカーに問い合わせてみましょう。
このとき、楽器の型番を伝えるとスムーズに探してもらえます。
また、純正品ケースはネットオークションなどでも売っていることがあります!
これも、やはり楽器の型番で探すとよいでしょう。お安く手に入れられると嬉しいですよね!
汎用品を購入するとき
汎用品は、さまざまなデザインのものがあるため、魅力的ですよね!
もし、気に入ったデザインがあって購入を考えているなら、楽器をしっかり固定してくれるかどうか、をきちんとチェックしましょう。
楽器店の店頭にあるものなら、自分の楽器を持って訪ねてみましょう。
店員さんに声をかけ、実際に収納してみるとよいでしょう。
カタカタ音がするようなら合っていないですし、逆にぎゅうぎゅうな状態も、楽器を圧迫してしまうことになり故障につながってしまいます。
ちょうどよく収納できるものがあったら、「買い」ですね!
足部管の形に注意!
ケース購入時にもう一点、注意しておくことがあります。
それは足部管。
C足部管なのか、H足部管なのか、でクッションの形状がことなります。
H足部管はC足部管より長いので、ここをチェックせずにケースを購入してしまうと、収納できない、ということになってしまいます。
この点も忘れずにチェックして購入しましょう!
まとめ
もし、お持ちのフルートに合うケースがなかなか見つからない場合は、ケースをオーダーメイドしてくれるショップもありますので、利用を検討してもよいでしょう。
オーダーメイドだと、中の布地を好きなものに選べるお店もありますので、お洒落な方にもオススメです。
ケースは意外とお値段が高いものなのですが、フルート本体と同様、大事な物なのです。購入時に付属してきたケースは、なるべく長く使えるよう、大切に扱うようにしてくださいね!
