名曲を4曲を紹介
フルートがメインで活躍する名曲、と言われるものは数多くあります。
フルートの音色は、うっとりするようなメロディックな曲にも、凛とした端正な曲にも、また神秘的な雰囲気の曲にも、とてもよく合うんです。
バロック音楽時代には、J.S.バッハや、テレマンなどの作曲家によって、フルートの名曲が生み出されました。また、その後も多くの作曲家がフルートのための曲を作曲しています。
沢山ある名曲のなかから選ぶのは難しいところですが・・・どこかで一度は耳にしたことがあるような、フルートの名曲を4曲をご紹介します。
アルルの女 メヌエット
フランスの作曲家・ビゼーが作曲した、非常に有名な曲です。
フルートとハープでメロディを奏でるところから始まります。
明るく、さわやかで美しく、親しみやすいメロディですよね。
現在も、さまざまな場面で使われることが多いこの曲。
テレビ番組の挿入曲や、レストランなどのBGMとして流れていることもあるので、きっと一度は耳にしたことがあることでしょう。
「アルルの女」は、劇のために書かれた曲を組曲としてまとめたものです。このメヌエットは、第2組曲に収められています。
実は、元々は「美しきパースの娘」という歌劇の中のる一曲を、転用して収めたものなのだとか。
シシリエンヌ(フォーレ)
フォーレの作曲による、シシリエンヌは、元々はチェロとピアノのために作られた曲でしたが、のちに組曲「ペレアスとメリザンド」の一曲として組み込まれました。
「シシリエンヌ」とは、古くからある舞曲の形式の名称で、シチリア風とか、シチリア式、といった意味があります。
8分の6拍子で、ゆったり流れるリズムがここちよいですよね。
ちょっと寂しい雰囲気がありながらも、美しいメロディがフルートにとてもよく合います。
現在も、フルートとピアノや、フルートとハープなどの組み合わせで演奏される。
シランクス
「シランクス」は、ドビュッシーがフルートのために書いた、フルートの独奏曲です。
3分ほどの短い曲ですが、神秘的な雰囲気がただよう魅力的な一曲。
こちらも有名な曲で、ドラマのBGMに使われることがあります。
シランクス(シュリンクス)とは、ギリシャ神話の半人半獣の神・パンがひとめぼれしてしまった妖精(ニンフ)の名前です。
パンに捕まるのを恐れて、川の神に助けをもとめたところ、葦に変えられてしまったシランクス。
パンが、その葦でつくったとされる笛はパンパイプ(パンフルート)と呼ばれています。
バディネリ
J.S.バッハ作曲の、管弦楽組曲第2番の最終曲「バディネリ」。
バディネリとは、冗談という意味があります。舞曲調の曲で、テンポもかなり速く、演奏しながら踊り出してしまいそうですよね!
管弦楽組曲第2番は、フルート協奏曲のような編成で演奏されます。このうち、「ポロネーズ」も非常に有名な曲です。
フルートの凛とした音色が、気品高くきこえてきますよね!
まとめ
もちろん、他にもたくさんのフルートの名曲があります。
聴きながら、いつか演奏できたら、という思いもふくらんでくるでしょう。
以下のような、名曲をあつめた楽譜も販売されています。
「フルート名曲31選」ドレミ楽譜出版社
この楽譜集には特に有名な、フルートの代表曲と言われる曲が収められています。
「演奏してみたいな」と思った曲が入っているようなら、どのような譜面になっているのか、一度見てみるのもよいでしょう。
どの曲も、演奏するためには、相応の技術が必要となります。
自分ができるよりも、少し上の段階の曲を選んで、挑戦してみたいですよね!
フルーティストの演奏をお手本にじっくり聴き込んだりして、憧れの曲を演奏できるよう、研究や練習をしてのぞみましょう!
